冷間鍛造金型
冷間鍛造金型の作り方
冷間鍛造金型の歴史
冷間鍛造金型で作られた製品見本
事業内容
冷間鍛造金型
型鍛造ってなに?
はじめに皆さんは「型鍛造」って知っていますか? 小さい頃、三角、ハート、くまさんなどの形をした容器に、お母さんがご飯を詰めて作ってくれたおにぎりを食べたことがあると思います。ご飯を金属に置き換え力を加えて変形させたものが型鍛造です。型鍛造の優れている点は、1分間に数十個から数百個の製品を精度よく大量に作ることができるところです。

鍛造のいろいろ!
金型を使った金属加工である鍛造の中には、熱間(ねつかん)鍛造(たんぞう)、温間(おんかん)鍛造(たんぞう)、冷間(れいかん)鍛造(たんぞう)の3種類があります。ここで言う「熱」「温」「冷」とは、金型に入れる材料の温度のことです。冷間鍛造とは一般的には常温で鍛造することです。
冷間鍛造の優れているところは、熱間鍛造と違って材料の温度が常温のため、温度を上げる必要がないという容易さと、金属の特徴で組織が微細化し、ファイバーフロー(植物繊維のようにつながったもの)の切断がないため、強靭で精度の高い製品がつくれることです。

冷間鍛造金型の作り方!
私たちは生活の中でも金属製品をよく使いますが、それらの基本的な作り方は「変形 させる」「くっつける」「削りとる」の三つの方法です。冷間鍛造金型はその中の、材料 を削りとって作るのが基本です。
下の写真は、金型を作るため私たちの工場にいろいろある機械のごく一部です。
   
CNC旋盤グループ   研削グループ   仕上グループ
   
NCフライス   NCミーリングセンタ   NC旋盤
   
放電加工機   ワイヤーカット   内径研削盤


冷間鍛造の歴史?
冷間鍛造の技術は、第二次大戦中にドイツにおいて、やっきょう【薬莢】(銃砲の発射薬を詰める、底部に雷管を備えた筒のこと)を銅から鋼に変更するために研究開発していたものが、戦後、民需品を作る技術として全世界で使われるようになりました。

冷間鍛造金型で作られた製品はどういったところに使われる?
自動車、オートバイ、自転車などの身近な乗り物の部品や、皆さんの身近にあるボルト・ナット・コインなどが冷間鍛造金型で作られています。

冷間鍛造金型で作られた製品の精度?
冷間鍛造金型で作られる製品の最高の精度は、±0.01mm程度です。

冷間鍛造金型の精度?
一般的には0.003mm〜0.01mmです。髪の毛が、約0.1mmの太さですからその1/10〜1/30の精度が金型には要求されます。

冷間鍛造金型の材質は?
何も形のない円柱の金属(ワーク)を様々な形に変形させるため、冷間鍛造金型に作用する応力は200〜300kgf/mm2に達します。このような過酷な過重に耐えるため、冷間鍛造金型には超硬合金が使われます。超硬合金は金属物質の中で最高の硬さ・圧縮強さを持つ合金で、ダイヤモンドの次に硬いものとされています。しかしながら、超硬合金は脆くて引っ張りに弱いという欠点もあり、これを補うため、一般には熱間ダイス鋼と称されるSKD61の補強リング(ケース)で周囲をしっかりとガードされています。

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